「治安がよくないのなら、経済がどんなに好況でも仕方がないのではないか。」「教師の賃金はなぜこんなに低いのか。」広東省湛江市管轄下の11の県(市、区)の共産党委員会書記は12日、一種独特な活動報告に参加した。この活動報告の実施前には報告と経済・社会発展データがインターネットで発表され、活動報告の全過程はテレビとインターネット動画で中継される。活動報告後はその場で投票が行われ、結果が公開される。当日夜に発表された査定結果では、幹部2人に対する評価票は大変少なく、不合格票も投じられていた。
この活動報告は広く注目され、12日午後5時までに中継したウェブサイト2社のアクセス数はのべ1251万人、コメントは3万2800件に達した。コメントの中には厳しい意見も少なくない。活動報告の終了後、湛江市委員会組織部はインターネット利用者から寄せられた意見や提案を総括し、県委員会の書記にフィードバックして、規定の期限内に改善状況を追跡調査する。
共産党委員会書記の査定は依然として党委員会が実施するものが主体で、大衆はこれら県委員会書記を直接評価することはできない。査定に参加した市共産党委員会委員によると、インターネット利用者の意見を参考にするという。公開活動報告は地方幹部に圧力も与えている。霞山区委員会書記は、自分の活動報告がインターネットで公開されて以来、毎日ネットで反応を見て真剣に記録を集めていると明かしている。
湛江市委員会の徐少華書記は「今回の措置は湛江市の党務公開を推進し、党内の民主拡大により人民の民主を呼び起こすための試みだ」と語っている。
「人民網日本語版」2008年4月14日 |