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中国の軍事力増強は米国への脅威ではない
発信時間: 2009-11-04 | チャイナネット
ラント前大使

 米国メディアは2日、米国のラント前駐中国大使が講演で「中国の軍事力、特に海軍力は近年重大な発展を遂げているが、米国への脅威にはならない。中国の軍事力増強の主たる目的は、日増しに拡大する海外利益の保護であり、米国を挑発することではないからだ」と述べたと報じた。「東方網」が伝えた。

 ラント氏は30日にベイカー・センターで講演し、中国および中米関係に言及。2001年から2009年まで駐中国大使を務めたラント氏は、世界に対する中国の影響力は多くの人々の想像を超えていると指摘し、「中国はまさに台頭を続けており、あなたがそこにいようといまいと、全ての人々に重大な影響を及ぼし得る」と述べた。

 過去数年間、増強を続ける中国の軍事力については、「中国はどんどん強大になり、その軍事費は2ケタ成長を示しているが、われわれにとっての脅威にはならない。脅威には2つの要素がある。能力と意図だ。中国は脅威となる能力を備えている。インターネット戦争の技術が非常に進んでいることは軽視できない。だが、現在の中国は非常に豊かであり、彼らはそのグローバルな利益や経済的利益を守るために、強大な軍隊を築こうとしているだけだ」と述べた。

 ラント氏はまた「中国は海軍力を強化しており、航空母艦も建造するが、これは悪いこととは限らない。もしかすると良い役割を発揮するかもしれない。たとえば中国はソマリアに海軍を派遣して、海賊取締りのパトロール任務にあたっている」と述べた。

 「人民網日本語版」2009年11月4日

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