中国共産党北京市委員会の劉淇書記(北京市人民代表大会代表)は25日、東城区代表団のグループ審議に参加し、北京市を「世界都市」として発展させる理由とその目標について説明した。劉書記は「政府はすでに北京社会科学院などに『世界都市』の中身について詳細な研究を行わせている。『世界都市』行動計画は市の第12次五カ年計画に盛り込まれる」と表明した。
グループ討議の際、多くの代表は北京市の世界都市としての発展の具体的な中身や目標が明確でないと考えていた。これについて劉書記は「世界都市は新たなコンセプトというわけではなく、新たな情勢の下での発展の方向であり、現代化・国際化都市のハイエンドの形態だ」と説明。「世界都市」の中身については「科学的発展観に沿ったもので、人文・科学技術・エコロジーの3つの側面を備える。ニューヨークや東京といった世界都市との違いも必要だ。彼らから学ばねばならないが、ただの模倣であってはならない。北京は社会主義の世界都市として発展しなければならない」と述べた。
今回の政府活動報告に「世界都市」の建設計画への明確な言及がないことについては「いかにして世界都市の中身を整え、理論を形成し、目標や措置を定めるかは、いずれも研究が必要な事柄だ。政府はすでに北京社会科学院などに詳細な研究を行わせている。具体的な行動計画は市の第12次五カ年計画に盛り込まれる見込みだ。世界都市発展の指標には、医療、文化、国際性、政治・経済的影響力、国際金融本部の数などの他に、調和ある首都建設、コミュニティー・社会建設の強化、社会的弱者へのケアも重視し、彼らが発展の恩恵を感じられるようにしなければならない」と説明した。
「人民網日本語版」2010年1月26日 |