中日韓の一体化はまだ遠い
近年、3国間の経済貿易協力はますます密接になっているうえ、文化や歴史、伝統の面で深いかかわりがあることもあり、中日韓の対話と協力は絶えず高まっている。東アジアで重要な立場にあるこの3国は、99年にスタートした10+3(ASEAN+中日韓)の枠組み内の協力に始まり、経済や政治面での協力体制を絶えず刷新している。
08年12月に福岡で開催された中日韓首脳会議は、初めてASEANの枠組みから独立したものであった。09年には新しく政権をとった民主党が、日本は「アジアの一員」であることを強調し、中国や韓国との関係強化に努めると表明した。
3国の対話と協力体制は政治、経済、文化面で実質的な成果を得ている。特筆すべきは、3国はともに直面する重大な地域及び国際問題に協力して対応するようになっていることだ。例えば、3国とASEANは地域の通貨債券の発行を促進するために7億ドル規模の地域信用担保・投資制度基金を創設する。
中日韓は経済的には共存共栄の関係にあるが、日本と韓国は中国に対して依然として強い警戒心を持っている。特に日本は一貫して中国の軍事的脅威に対し強い警戒感を示し、中国の台頭を抑制している。また、米国は東アジアの一体化や中日韓の3国関係に回避できない深刻な影響を与えることができる。このような状況の中、中日韓の一体化にはまだ長い道のりが必要である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月26日