■同舟相救い、手を携えて進む
中国は世界金融危機に全力で対処すると同時に、欧州や世界との協調・協力の強化を高度に重視し続けた。世界経済が最も困難な時にあった2009年初め、温総理は欧州への「決意の旅」を行い、同舟相救い、難局を共に乗り越える決意と力を伝えた。現在世界経済はゆるやかな回復を示しているが、その勢いはまだ弱い。世界は中国を必要としており、中国にはこれを引き受ける勇気がある。
「EUは中国の戦略パートナーだ。EU圏のいくつかの国が困難に直面した時、中国は袖手傍観せず、アイスランド、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリア等に援助の手を差し伸べた。今後も中国は支持と援助を継続する。中国は真の友人と呼ぶにふさわしい!」----。温総理は真実を代弁し、力強い言葉で人々を啓蒙した。
中国は相互尊重、平等互恵、共同発展の基本原則を恪守しているのに、西側の一部の下心ある者は「火事場泥棒」「虚に乗じて入り込む」と中国をそしる。深刻にバランスを失した彼らのメンタリティーが余すところなく表われている。
事実は雄弁に勝る。温総理のユーラシア歴訪は実り豊かな成果を上げた。ギリシャとは包括的戦略パートナーシップの深化に関する共同声明を発表、ドイツとは首脳会談の共同プレスコミュニケを発表、EUとは第13回首脳会談の共同プレスコミュニケを発表、イタリアとは経済協力の強化に関する3年間の行動計画を発表、トルコとは戦略的協力関係の構築を発表した。政府間協力文書は10数件、経済・技術協力合意は数10項目に上った。
「重大な危機はいつも新たな発展を懐胎している」「われわれは眼前の困難を共同で克服するのみならず、長期的視点に立ち、双方関係に新た突破口を開くべく努力すべきだ」「人に与えた恩は忘れなければならない。人から与えられた恩は忘れてはならない」----。温総理のこうした東洋哲学に富んだ言葉に、世界は中国の度量の大きさ、中国の抱負、中国の境地を見たのだ。
「人民網日本語版」2010年10月11日