中国が空母建造を表明するのは、米国が世界の各海域において十数隻の空母で自らの実力を示威したのとは全くその性質を異にするものである。それは、少なくとも中国領海の安全を守るため、挑発をしかけてくる外国軍事力に対して中国の戦争抑止力を示すためのものである。これは中国の空母建造の基本目標であり、その合法性及び合理性の根拠でもある。
その領土と領海を守ることは、一国家としての責任である。以前、西側諸国では「中国軍事脅威論」が横行していたが、この米国の黄海入りという現実の前では、全く無力なものとなった。しかし、それもまたよしとしよう。今回の件は、中国に空母の必要性を再認識させるよいきっかけとなった。また、我々の空母建造のスピードアップをある意味促進してくれたのだ。今、中国が空母建造を正式表明すれば、外界からの反発を最小限に抑えることができるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月28日