ロシア軍側の12月2日のネットニュースでは、西側アナリストによれば、中国が旧ソ連製の空母「ワリヤーグ」号の船体をもとに建造している中国初の国産空母がほぼ完成しており、2011~2012年に進水できる見込みであるという。
中国の軍事的実力を専門に研究している米国のリチャード・フィッシャー氏はこう言う。「写真からみれば、『ワリヤーグ』号の改装作業はそのスピードを増している。空母上層建築部分の外形は大きく変化しており、その上には中国の新型レーダーを設置している。空母の動力に関しては情報が少ないが、それも進行中であることは確かだ。」
情報によれば、この300メートルの軍艦は中国が1998年にウクライナから購入したもので、当時未完成だった空母はわずか2000万ドルで落札された。当初の報道では、アミューズメント施設として利用するということになっていた。ここ十数年、中国側も空母の建造計画を否定し続けてきた。しかし、ここ数年は、中国の経済発展に伴い大きな発展を遂げたことで、国際舞台における存在感を積極的にアピールするようになり、中国軍幹部も、その国家の威信を決定付けるツールとしての空母の存在を認めているという。
西側の専門家の間では、中国が2020年末までに更に数隻の国産空母を建造するとの見方が広まっており、「ワリヤーグ」号はそのためのモデル的な役割を果たすだろうとみられている。また、それと同時に中国は、空軍戦力の未来の鍵を握る戦闘型無人機の開発に力を入れており、この分野で先端を走る米国やイスラエルに追いつこうと努力しているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月7日