6日、全8日間の日米合同軍事演習は4日目に突入し、駐日米軍横田航空基地C-130「ハーキュリーズ」輸送機が演習中の空中防御及び護衛訓練に参加した。今回の軍事演習はそのほぼ全てが非公開で行われている中、今日は、その数少ないメディアへの公開演習であった。
一見「リラックスムード」の軍事演習
横田基地は東京の都心から40キロほどしか離れておらず、東京のCBD(中心業務地区)から1時間ほどの場所にある。また、最寄り駅まで歩いて10分程度で、基地周辺も居住区というよりは飲食・娯楽関連の施設が多く見られる。
記者が基地に到着して最も印象深かったのは、演習の緊迫した空気ではなく、演習中も基地全体に広がるリラックスムードだった。
基地へ入るのには様々な手続きで事前申請が必要等、面倒な部分もあったが、基地の正面ゲートには守衛一人立ってはいなかった。ただ、銃を持った米国兵がチェックゲートにだらしなく座っており、車が来るのに気付いて慌てて立ち上がった。
基地の中では、米軍の親族である子どもたちが芝生の上でゲームをして遊んでいた。近くのレストランでは軍服を着た米国兵が彼女とデート中だった。ハワイから来た空軍士官はインスタントカメラで旅行客のように記念撮影をしていた。
横田基地は駐日米軍と米国第5空軍の司令部所在地であり、極東地区の主要基地でもある。この基地と沖縄の嘉手納基地、そして青森の三沢基地で在日米軍の三大基地を構築している。
横田基地は東京に近いため、突発的状況下での緊急空中作戦や軍事航空輸送に使われる。
「ハーキュリーズ」輸送機C-130は、その横田基地における輸送の主力であり、最高時速602kmで78000kgの軍事物資を輸送することができる。
日本航空自衛隊はこのC-130を16機所有しており、2004年にはイラクへの自衛隊派遣任務を遂行した。
陸海空連携作戦に重点を置く軍事演習