省・部級官僚の相次ぐ腐敗摘発
2010年の腐敗は2006年以来の3つの特徴を受け継いでいる。中国紙、中国青年報が伝えた。
(1)腐敗摘発された官僚の地位が高い。2010年に摘発もしくは判決を受けた官僚のうち、省・部級の官僚は、内蒙古自治区政府の劉卓志副主席、中国核工業集団公司の康日新元総経理、天津市共産党委員会の皮黔生元常務委員、貴州省政府の黄瑶元主席、全国人民代表大会常務委員会予算工作委員会の朱志剛主任、最高人民法院の黄松有副院長など、多数に上る。
(2)摘発または判決を受けた省・部級官僚の収賄額はいずれも500万元(約6200万円)以上と多額。中には広東省政治協商会議主席・陳紹基の収賄額2959万5千元(約3億7千万円)以上など、1千万元(約1億2千万円)を上回るものもある。
(3)腐敗に群がる「寄生虫」現象が依然として深刻な問題になっている。広東省中山市の李啓紅元市長がインサイダー取引の疑いで逮捕された事件では、十数人が芋づる式に摘発され、うち5人が李元市長の妻や弟およびその嫁、妹など家族だった。
「二世官僚」の相次ぐ出現