重慶、暴力的犯罪組織取締りの経験を全国に
(8)中央政法委員会は重慶の暴力的犯罪組織取り締まりの経験を全国に広める方針。闇組織と官僚の腐敗が密接にかかわっていることは事実からも分かる。本質からいえば、闇組織は官僚の腐敗行為の温床となっており、官僚の腐敗行為もまた闇組織の暗躍を助長する温床となっている。闇組織と官僚の腐敗行為は緊密に結び付いているため、暴力的犯罪組織取り締まりは腐敗対策と清廉な政府づくりに向けた歩みでもある。
(9)2010年5月18日、最高人民検察院と公安部が発表した『公安機関管轄の刑事案件の立案・訴追基準に関する規定(二)』で、非国家公務員による収賄額が5千元(約6億2千万円)を超えた場合、起訴を行う、との基準が打ち出された。
(10)腐敗取り締まりと清廉な政府づくりに関する制度の革新を目指す措置が各地で次々と模索されている。例えば▽「オンライン述職述廉(個人の職務遂行状況や財産状況などの公開報告)」を掲げる湛江市(広東省)モデル▽制度+科学技術の上海モデル▽日常生活に教育を組み入れた桂林市(広西チワン族自治区)「清風モデル」▽正しい気風と伝統文化の発揚を特徴とした重慶暴力的犯罪組織取り締まりモデル▽「廉政三字経」を掲げる内蒙古モデル--などがある。これらモデルは、現地の腐敗取り締まりと清廉な政府づくりを強化しただけでなく、その他の地域の重要な手本となっている。
2010年腐敗と腐敗取り締まりのせめぎ合いで、腐敗対策の複雑さ、難しさを私たちは改めて認識することになった。しかし努力を続けさえすれば、勝利の女神は必ず国民に微笑むに違いない。
「人民網日本語版」2011年1月6日