しかしながら、民主党の人材は極度に欠乏しており、しかたなく前原氏のような「教科書的政治家」を重用しなければならなかったのだ。
実際、民主党内にこのような人物は少なくないのだが…。
同じような現象は自民党内でも氾濫している。今回、自民党は年度予算案を可決する瀬戸際になって、日韓関係を壊すリスクを冒しつつ、25万円をもって民主党を追究した。政治的にみれば、これは目先の利益だけを考えた行為だ。
現在の日本の政治は、20世紀30年代の日本の政治と酷似している。当時の政界も同じく先見の明をもった政治家が欠乏し、各党は自党の利益だけを考え、争うようになっていた。最終的に政党政治は終焉を迎え、政権は軍部に接収されてしまった。そして、日本とアジア史上最悪の時代が幕を開けるのだった。
現在の日本政治はどこに向かっているのだろうか?日本人は今のところ、政党に変わる政治力の存在を見いだせていない。日本の将来が予想しにくいと言われているが、これもその一因である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月8日