大地震発生後、日本の自衛隊は災害救援活動の主力となっている。しかし、震災、津波、原子力事故など同時多発災害により、日本の陸上自衛隊の5集団のうち1つの集団が被害にあり、日本の総体的な軍事潜在力に深刻なダメージを受けている。
▼日本の陸上自衛隊 大地震で5分の1が被害
松島基地に配備されていた第4航空団などは2メートルの大津波の来襲を受け、建物の2階以下がすべて海水に浸かった。松島基地にあったF-2戦闘機18機、T-4練習機4機、UH60ヘリコプター4機を含む戦闘機28機が沈没した。
津波があまりにも速く襲ってきたため、戦闘機を移動したり、離陸して避難することもできず、一瞬にして浸かってしまった。すでに海水は引き、航空基地では片づけが始まったが、防衛省は28機の戦闘機がどれも損傷し、海水による浸蝕や汚水が機体に入ったため、修理が極めて困難で、使えない可能性があることを懸念している。特にF-2型戦闘機18機と一部の機種は「半永久的」な損傷がみられ、1機あたり1億ドルという極めて深刻な損失を被ることになる。
総体的な軍事力も深刻なダメージを受けている。大地震は日本の軍事力全体に大きな影響を与えた。大地震発生後、航空自衛隊は宮城県の松島基地は一瞬にして地震によって引き起こされた津波に飲み込まれ、第4航空団第21飛行隊の複座型F-2B訓練機18機のほか、第11飛行隊のT-4訓練機、U-125A救難捜索機、UH-60J支援ヘリコプターが水に浸かり廃棄処分となった。
陸上自衛隊の5集団のうち1つの集団が被害にあの5集団のうち1つの集団が被害にあったった。仙台の近衛第2師団に配備されている90式戦車を含む多くの装甲車が海水に浸かり、使用できなくなった。また、福島県と岩手県の陸上自衛隊の基地も地震による深刻な被害に遭った。
日本の弾道ミサイル防御システムも大きな被害に遭ったのではないかと見られている。形の見える軍事力の損傷よりも、日本の軍事力を支える基礎工業の被害状況のほうが甚大なようだ。日本政府の説明によると、今回の地震による影響は最も工業が発達し、原子力エネルギー、自動車、鉄鋼、石油化学、複合材料、電子、特殊ガラス、エンジン、ミニアチュア軸受などの工業が集中している「京浜工業地帯」に波及しているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月29日