◆改良型「運-8」
旧ソ連、1950年代の輸送機「安-12」をモデルとした「運-8」の「前時代的」はより際立っている。80年代になって開発された「運-8」だが、「安-12」と同様、国内の空白を埋める機種だったことから、自力で生産できる中型戦術輸送機を保有できるようになった。
軍事愛好家が「運-8」に好感を抱かないのは、プロペラ機だからだろう。中国の戦術的輸送能力は依然としてかなり遅れている。輸入した「イリューシン-76」の数は極めて少ない、国産の「運-7」の機体は非常に小さい、空軍は「1個連隊を空中投下する能力しかない」と言われてきた。改良型は、こうした弱点を補うことができるのではないか。
「水轟-5」後継の「蛟竜-600」、「直-8」、「運-8」の最新改良型(運-9)、この3機種は「立ち遅れかつ前時代的」だとしても、10年以降、新たな発展を遂げる可能性は非常に高い。今後数年、陸海空軍による3機種調達は大幅に増加すると予想される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月12日