演説する胡錦涛主席 |
上海協力機構首脳会議が15日にカザフスタンの首都アスタナで開催され、中国の胡錦涛国家主席、カザフスタンのナザルバエフ大統領、ロシアのメドベージェフ大統領、タジキスタンのラフモン大統領、ウズベキスタンのカリモフ大統領、キルギスのオトゥンバエヴァ大統領が出席した。
今年は上海協力機構創設10周年にあたる。首脳会議は過去を振り返り、未来を展望し、共通認識を凝聚し、団結を強固にすることを趣旨としており、過去10年間の成果と発展を振り返り、総括し、国際・地域情勢の変化を深く分析し、今後の発展の方向性について戦略的計画を策定した。
胡主席は「平和発展、世々代々の友好」と題する重要演説を行い「上海協力機構は10年前の今日、機運に乗じて発足した。この先駆的事業は世界の平和と発展という時代の潮流に沿ったものであり、新たな情勢の下で平和を求め、協力を促し、発展を図るという加盟国国民の共通の願いと要請の反映であった。それから10年、各加盟国は一致団結し、緊密に協力して、上海協力機構の不断の前進を促し、重要な成果を上げた。上海協力機構の上げた成果は、この組織が地域の平和と安定の重要な支えであり、地域各国の共同発展・繁栄を促す強大な原動力であり、さらに素晴らしい発展の可能性を備えることを十分に証明している」と指摘した。
胡主席はまた、上海協力機構の今後の発展について(1)善隣友好を堅持し、調和ある地域を構築する(2)現実の脅威への防御能力を強化し、地域の長期安定・平和を確保する(3)地域経済の統合を推進し、域内各国の共同発展を促す(4)人的・文化協力を強化し、人々の世々代々の友好を推進する----の4点を唱えた。