ストラトフォードはロンドンから200キロ余り離れた英国中部に位置し、エイボン川が静かに流れている。小さな町だが、英国文学の巨匠ウィリアム・シェイクスピアの故郷として世界的に有名だ。英国訪問中の温家宝総理は現地時間26日午前9時半、ストラトフォードまで特に足を運び、シェイクスピアの生家を訪問した。
温総理は文学を非常に好み、外国との文化交流を重視し、シェイクスピアの作品も数多く読んでいる。温総理にとってシェイクスピア生家は長く憧れた場所だった。
シェイクスピア旧居は屋根裏部屋のある小さな二階建てで、ヘンリー・ストリートの北側に静かに立っている。木組み、屋根瓦、土壁。1564年4月、シェイクスピアはここで生誕し、幼年期と晩年を過ごした。
屋内に足を踏み入れるとシェイクスピア像が目に入る。テーブルの上には貴重な展示物が並べられている。1623年出版のシェイクスピア全集、シェイクスピア宛ての町民の書簡、中国の著名な翻訳家・朱生豪の翻訳したシェイクスピアの作品。その1つ1つがシェイクスピアのドラマチックな生涯や中国とのゆかりの歴史を語りかけてくるようだ。
身をかがめて真剣に見入っていた温総理は「シェイクスピアは英国だけでなく、世界の人物だ。1つの時代だけでなく、歴史全体に属する人物だ。その名声と作品は永遠に不朽だ。シェイクスピアはいつまでもわれわれの交流の懸け橋だ」と感慨深げに語った。