平和憲法に従い、日本では軍事面の宣伝が厳しく制限されている。だが、わずかな宣伝の余地を十分に活用し、非常に特色のある国防教育の方法を見いだしたことで、市民の国防意識は強化されただけでなく、以前に比べ自衛隊を認め、親しみを感じるようになった。「解放軍報」が伝えた。
◇宣伝にアニメを活用
日本は毎年、「防衛白書」を発表している。この白書を見くびってはならない。国会と納税者に自衛隊のその年度の貢献と成果を報告する「仕事の総括」にとどまらず、国際社会に向けて安全保障政策について説明する「外交上の公示」であり、自国の青少年と一般市民用の「国防教育の教材」「隊員募集便覧」でもある。「防衛白書」はいろいろ役立つと言えるだろう。
日本版と英語版のほか、アニメ版があり、防衛省サイトで閲覧が可能。アニメでは愛らしい女の子とおどけた男の子が会話し、一問一答に政策上の理屈っぽい話はなく、考えるのが難しい語句もなく、表現がイメージ的で、非常に理解しやすい。また、陸海空の自衛隊にもそれぞれアニメ版があり、スポークスマンが情報を公開している。
アニメは日本ではかなり流行しており、自衛隊がこうした手法で国防を宣伝するのは、子どものみならず、大人も新鮮に感じるため、できるだけ多く見る傾向があり、おのずと国防教育の目的が達成されている。
◇「開放日」で若者の意欲を刺激
若者は自衛隊に入る意欲に欠けていても、近代兵器には強い興味が持っているという特徴を考慮し、陸海空の各駐屯地は「開放日」を設うけて様々な活動を行っている。例えば、航空自衛隊の演習見学……。
開放日には、基地の食堂や各サービス施設も出入りが自由。隊の食事を味わったり、外では見られない軍需品を記念に買ったりと、食べる、遊ぶ、楽しむ、いずれも無料の観光のようで、参加する市民は多い。
◇年間無料開放の交流センター