近年、日本国内に現れている新しい右翼分子は若年化の傾向にあり、講演やセミナー、インターネットなどを通じて影響力を拡大している。彼らは高学歴で、社会の中産階級といった新しい時代の特徴を有し、従来の日本の軍国主義の中堅支持者と大きく異なる。『世界新聞報』が伝えた。
◇軍国主義論調の台頭を宣揚
お茶の水女子大学理学部の藤原正彦教授は新書「日本人の誇り」の中で、日本は「武士道の精神」を回復するべきだと主張、当時の侵略戦争の歴史から「大和民族の栄光」を拾い上げている。一方、地震を「天罰」だと発言し、被災者から非難を浴びた右翼政治家の石原慎太郎氏も新書「新・墜落論 我欲と天罰」の中で、日本が奮起するには、「戦前の状態」に戻るしかないとしている。
日本の戦後思想史を研究する社会科学院文学研究所の趙京華研究員は、「歴史修正主義が大地震後に再び台頭してきている。こうした現象は注目に値する」と指摘。90年代、日本経済は長期的に低迷し、人々の気持ちは極度に沈んでいた。その隙をついて右翼は「日本民族の自信再建」をスローガンに、過去の歴史からの民族の主体性模索を主張したが、実際には侵略戦争の否定、軍国主義の吹聴がねらいだった。「今の日本の社会環境は90年代と非常によく似ており、右翼の本末転倒な考えに土壌を提供している」という。
◇領土問題で国民感情を刺激