バイデン米副大統領が今日から中国を公式訪問する。訪中を前にバイデン副大統領は人民日報のインタビューに対中関係の発展を重視する考えを強調し、米中関係を「数十年持続可能な安定した軌道」に乗せるとの米首脳の決意を伝えた。
今回の訪中は中米関係が全体的に安定した発展の基調を保っている中で行われる。相互尊重と利益共有に基づく中米協力パートナーシップの共同建設が進む一方で、両国関係には軽視できない敏感な要素も存在する。中国の急速な台頭に対して米国は警戒心をいくらか強めており、米国が準備を進める台湾への武器売却は中米関係の雰囲気醸成の妨げとなっている。ひとたび米政府が中国の核心的利益と衝突すれば、中米関係に再び波瀾が生じるのは必至だ。
国交樹立以来、両国関係の発展過程は常にこうした複雑性を伴ってきたと言えよう。30数年来、中米関係は日増しに利益の重なりを深め、互恵協力を拡大してきた。当初中米関係に対して最も楽観的見解を持っていた人でも、今日のような水準にまで発展するとは予想していなかっただろう。互いに尊重し合い、小異を残して大同につき、妨害を排除し、協力を強化しさえすれば、平和共存、利益共有の新たな道を見出すことが必ずできる。これは中米関係の行方に対する基本的判断であり、中米関係の発展の大局の鍵を握るものでもある。中米関係のいくつかの深いレベルの構造的矛盾はいまだ緩和されていないし、接触の過程における利益の衝突は逆に増加する可能性がある。新時代の中米関係を処理するには十分な辛抱強さ、大きな知恵、そして並外れた勇気が必要だ。