第二に、優秀な艦艇指揮官であること。
空母の艦長は「全訓練に合格」したていること。全訓練に合格とは、艦艇各部門の指揮官の研修プログラムを修了、試験に合格していることを指す。基本的な軍事科目、海上救命・自己救出の知識を掌握し、相当高い戦略的素質と国際法の知識のほか、巨大空母の艦長として、大型船舶の操縦経験も必要となる。例えば、駆逐艦の艦長または水陸両用攻撃間、両用輸送船など大型艦艇の艦(船)長を務めた経験があり、操縦、防空、対艦、対潜、管理などの知識も備えていなければならない。英国のインヴィンシブル級航空母艦の艦長はすべての駆逐艦、護衛艦艦長の候補の中から1:30の割合で選出される。英国の空母は現在すべてヘリコプター空母であることから、艦長はみな艦載ヘリの飛行経験を有している。
第三に、経験豊富な高官であること。
一般的には少なくとも20年以上の軍人としての経験が必要で、大佐または少将の位がなければならない。
現在、米国の艦長は一般的に海軍上佐、副艦長は中佐或いは上佐だ。一方の中国初の空母の艦長はおそらく少将或いは大佐だろう。位が高いほうが、トップとの意思疎通が図れ、空母の各系統に対しても有効に指揮が取れる。また、中国の空母は科学研究と訓練に使われ、技術や設備は模索段階にあり、操作の過程で緊急状況への対応が必要になる可能性がある。艦長の位が高いほうが、緊急状況に対処するのに都合がいい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月17日