中国の最高立法機関は29日、テロ対策の強化における問題に関する決定を採択し、テロ活動、テロ組織、テロ要員について初めて明確に定義した。中国の法律界識者は「テロ対策法制化の重要な体現であり、中国の法整備における重要な一歩でもある」と指摘する。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
決定は「テロ活動とは社会恐慌を引き起こし、国家機関または国際組織を脅迫することを目的に、暴力、破壊、脅迫その他の手段を用いて、人的死傷、重大な財産の損失、公共施設の損壊、社会秩序の混乱など深刻な社会的損害をもたらす、またはそれを意図する行為を指す。上記の活動を煽動、資金援助その他方式によって助力する行為もテロ活動とみなす」と規定。「テロ活動組織とはテロ活動実行のために構成された犯罪集団を指す。テロ活動要員とはテロ活動を組織、画策、実行する者とテロ活動組織の構成員を指す」と明確に指摘している。