◇日本の軍事演習の深層背景
演習の対象が中国だけでないとすると、その範囲はさらに広い可能性がある。日本は北方領土問題、朝鮮半島問題、東南アジアでも問題を抱えている。日本がいわゆる「正常な国家」の道を歩み、海外での用兵を実現するには、今回の演習が果す役割が非常に重要になってくる。こうしてみてみると今回の演習は非常に深い背景がある。
日本の兵力の対外運用は今のところ憲法の制約を受けている。この制約がなくさなれば、日本の対外用兵は実現しない。しかし軍事的角度からすると、日本が受けている制約は法律上だけでない。もう一つの制約は能力的制約だ。法的制約を解決後、海外で兵を動かすう能力があるのか?今回の演習はこの能力の問題を解決するためだ。
◇日本の大きな野望
今回の演習の対象が中国だけでないとすれば、では日本はなぜ意識的、無意識的に中国を持ち出すのかという疑問が残る。
日本の大多数のメディアが、今回の演習は中国を牽制するのが狙いと分析している。他のメディアも基本的に黙認の態度をとっている。
日本政府はこうした方向性を喜んでいるのは明らかだ。意識的、無意識的に中国に狙いを定めることで、日本は多くの面倒を回避できる。日本は一連の演習と軍備拡大も同じくその矛先を中国に向けている。日本の目的は、ただ単に作戦方式を中国との「実際の作戦」に運用することではなく、軍事力をより広い範囲で運用する、いわゆる「正常な国家」の基礎を築くことにある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月11日