温家宝総理は18日、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールのペルシャ湾岸3カ国への公式訪問を終えるにあたり、ドーハで国内外の記者と会見した。
温総理:サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールへの私の5日間の訪問は、短い日程ではあったが、実り豊かな成果を上げた。3カ国首脳との接触で広範な共通認識にいたり、中国と3カ国との関係をさらに強化することで合意した。サウジアラビアとは戦略的枠組みの下で両国関係の水準を引き上げることで合意、UAEとは戦略的パートナーシップの構築を発表、カタールとは首脳間の接触を強化し、戦略的相互信頼を強化することを決定した。
カタールとの全面的な協力パートナーシップの構築は重要な課題
カタール通信:温首相は本日カタール首脳との会談で、多くの協力について合意された。双方は相互投資を始めとする投資協力についても合意に達した。今後双方が、どのような分野でこうした協力を進めていくのかについてうかがいたい。
温総理:周知のように、カタールは天然ガスの豊富な国だ。カタールとの長期的・安定的・全面的な天然ガス協力パートナーシップの構築は、われわれにとって重要な課題だ。だが質問にあったように、われわれは本日これだけに止まらず、投資協力を含む広範な話し合いをした。カタール側にとって最も重要かつ差し迫った協力は、石油川下製品の加工だ。双方は浙江省台州市に製油所を共同建設することで合意した。中国企業はカタールのインフラ整備にもっと参加し、自社の力によって受注し、協力を通じて双方に利益をもたらすことを望んでいる。これは両国民の理解と友情の強化にも寄与する。
大切な点を1つ補足したい。投資問題の解決には金融の支えが必要だ。このためわれわれは金融と投資を関連づけた協力合意も締結した。カタール側は貿易における自国通貨決済を提言し、具体的割合も提言した。この提言は検討可能だと思っている。