◆韓国:ステルス性重視 朝鮮に備え
韓国は大洋海軍の建設を目指しているが、朝鮮けん制のために大量の近岸巡視船を保有しており、予算が許す限りミサイル艇も増やしている。
570トン級の尹永夏(ユン・ヨンハ)級高速艦
2000年初め、韓国海軍は「高速巡視船計画」を発表、長年の論証と研究により最終的に570トン級の尹永夏(ユン・ヨンハ)級高速艦が選ばれた。1番艦は2008年12月に就役、全部で18隻調達する計画。
尹永夏級の装備はかなり強力で、日本のはやぶさ級と同等の76ミリ砲と韓国自前の対艦ミサイル「海星」4発のほか、船尾に40ミリ連装砲を搭載している。
一般的に小型艦艇は空間に限りがあるのと、建造コストを抑えるため、あまり上等な電子装備は搭載しない。日本のはやぶさ級は簡単なレーダー探知システムしか搭載していない。ところが韓国の尹永夏級にはレーダー、作戦指揮システム、電子対抗設備など軽量護衛艦並みの装備が搭載されている。
◆中国:独自の設計 臨機応変な運用