AP通信は11日、鳥インフルエンザの対応で中国の新たな開放度が示されたと伝えた。
2週間前、上海で新型の鳥インフルエンザウィルスが確認された。同市はこれに関する情報をミニブログでリアルタイムに更新している。これは中国政府のまったく新しい開放度を示している。また、裕福で高学歴の中国市民の情報に対するニーズと彼らがコミュニティ媒体を利用して情報を得ていることをあらわしている。中国の政府系メディアが最近発表した「情報公開で鳥インフルエンザ・パニックを解消」という文章が政府部門のリアルタイムな情報公開を促した。
鳥インフルエンザによる最初の死者を数週間経ってから公表したことに疑問の声も出ているが、世界の衛生専門家は中国の対応にいずれも肯定的だ。中国政府は、ウイルス識別には時間がかかり、公表前に多くの確認作業が必要と説明している。
H7N9型鳥インフルエンザによる最初の死亡例を報告して以来、中国政府はインターネット上にあふれる噂に対応し、ミニブログで情報に対するニーズに即時対応してきた。川に廃棄された豚の死骸と鳥インフルエンザとの関係調査を求める声に、農業部の担当者は検査で豚の死骸から鳥インフルエンザウイルスは確認されていないと回答。また感染者の医療費は政府が負担するべきという声には、衛生担当者が医療費が払えない患者を拒むことはないと回答した。
上海は実際の鳥インフルエンザ対策を行っている。「鳥インフルエンザの症状に警戒を」とスローガンで住民に警戒を呼びかけ、瑞金病院では鳥インフルエンザに感染した患者に使い捨て体温計とマスクを使用し、一般患者と違う入口を使っている。また、イエバトを自由に放すのを禁止し、生きた鶏の取引も禁止。市場では以前は生きた鶏を買っていた市民が新鮮な野菜を買い始めている。
中国の随時情報提供、世界保健機関(WHO)との鳥インフルエンザウイルスの遺伝子配列とサンプルの共有、感染例のリアルタイムな更新などは、衛生専門家から称賛を受けている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年4月12日