中ロのSu-35戦闘機、S-400防空システム、アムール級潜水艦の調達に関する噂に対して、米国メディアが懸念を示している。「環球ネット」が伝えた。
米軍事専門紙ディフェンス・ニュースは、中国が2種類のロシア製武器を購入し、防空能力を高めようとしていると伝えた。そのうちの一つ目は射程距離400キロのS-400地対空ミサイルシステムで、二つ目はSu-35多用途戦闘機だ。軍拡を続ける中国は、米国の軍事力が大陸付近で展開する行動の範囲を狭めている。ロシア製の装備の調達により、中国は既存の250キロ半径の防空圏を拡大中で、米軍の地域介入に対抗する能力を高めている。これは米国のアジア太平洋地域の盟友を脅かそうとしている。
ディフェンス・ニュースは、外界でしばしば取り沙汰される制空権の問題の他に、Su-35とS-400は中国により多くの能力を与えると指摘した。例えばS-400の弾道ミサイル防衛能力はあなどれず、Su-35にせよS-400にせよ、中国の巡航ミサイルに対抗する能力を高めることが可能だ。ロンドンの国際戦略研究所の航空・宇宙分野を専門とするダグラス・バリー高級研究員は、「Su-35は巡航ミサイル防衛に使用でき、小型の低空飛行目標に対して高い追跡能力を持つ。ロシアが遠距離空対空ミサイルとSu-35を同時に中国に提供した場合、人民解放軍の巡航ミサイル防衛能力がより強力になる」と分析した。その他にも、Su-35は中国の空中早期警戒の不足を補える。「イールビス-E」レーダーの探知範囲は、中国空軍の限りある空中早期警戒能力を補うだろう。