軍事交流も計画の中に盛り込まれている。中国海軍の呉勝利司令官が訪米中で、今後さらに米国陸軍・空軍参謀長が訪中を予定している。ヘーゲル国防長官は来年、初めて国防長官として訪中する。
批判者は、米国の「アジア太平洋回帰」は中国抑制、中国の地域における影響力を削減する手段に過ぎないとしている。米国の軍事政策は、中国に注目し過ぎだという声もある。また同政策が「アジア版冷戦」をもたらす可能性があると危惧する人もいる。他にも、米国の戦略は矛盾していると指摘されている。
「抑制」を優先するならば、米国は中国との協力、合同軍事行動能力の強化に関する戦略を求めるべきではない。伝統的な抑制策は、一国の軍事発展を制限し、同盟関係を利用しその孤立化を図るものだ。これとは対照的に米国が講じているのは「接触戦略」であり、中国との接触を望んでいる。この戦略が着実かつ長期的な成果をもたらすかについては、今後の経過を見守る必要がある。しかし最近の効果がどうであれ、この持続的な協力・対話・約束の進展は、中米関係のさらなる模索と発展を促すだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月13日