英誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー(JDW)ウェブ版は9月6日、中国航空工業集団公司の傘下の中航工業ヘリコプター研究所のサイトは研究・開発中の3つのプロジェクトに関する詳細を発表し、その中に映画『アバター』に登場する先進的なヘリコプターのようなものを開発する計画があるとする文章を掲載した。以下はその内容。
ティルトローター機「藍鯨」には4つのプロペラが取り付けられ、離陸重量は20トン、時速は538キロ、作戦半径は815キロになる。垂直離着陸能力を備え、エンジン故障時に使用できる予備の配電システムも保有する。同機は複合材料で作られ、先進的な光エンジンの飛行制御装置を搭載し、高度な電子システムはパイロットの負担を減らすことができる。
同機は、最近あまり見かけなくなった米国のベル社とボーイング社が共同開発したティルトローター機V-44を思い出させる。大きさは固定翼輸送機C-130に相当し、固定翼機のように飛行でき、垂直離着陸能力も備えるティルトローター機である。米陸軍が実施した将来型戦闘システムの開発に伴い、同機の開発プロジェクトは重視されなくなり、2009年に中止された。
中航工業ヘリコプター研究所が発表した2つ目のプロジェクトは垂直離陸型無人機K800である。同プロジェクトは将来の高速ヘリの研究・開発に目を向けたものである。K800の離陸重量は800キログラム、時速は450キロに達する。
3つ目のプロジェクトは「クリーンエネルギー・ヘリコプター」である。この種の垂直離陸型無人機は先進的なリチウムイオン電池を採用すると見られる。
中国の先進的なティルトローター機の研究・開発プロジェクトにより、中国人民解放軍の陸軍航空兵は世界で技術が最先鋭の作戦部隊の一つになる可能性が高い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年9月17日