米軍事専門紙ディフェンスニュースのウェブ版は16日、「介入対抗/地域防御」をテーマとする複数の記事を掲載し、「日本は政策・技術面で、中国の地域防御能力に対応することを検討している。日本の対潜能力はすでにその先頭を走っている」と指摘した。
対潜能力を優先的に発展
「日本は密かに、限りある介入対抗/地域防御への対応能力を発展」と題する記事は、「日本は中国の地域防御の脅威への対策を明確にしていないが、アナリストは、数十年間に渡り発展させてきた対潜能力は、中国の地域防御戦略への対応能力が強化を続けていることを示している」と分析した。
日本が30年間に渡り対潜能力を強化してきた歴史、特に増加を続ける大型ヘリ空母、新型イージス艦、強化を続ける情報・監視・偵察能力は、自衛隊が中国の地域防御戦略に対応する能力を迅速に構築できることを意味する。海上自衛隊はP-1哨戒機を配備し、SH-60K哨戒ヘリコプターを改良し、次世代3300トン級潜水艦「そうりゅう」を発展させている。これは日本初となる非大気依存推進(AIP)潜水艦だ。海上自衛隊は5隻の攻撃型潜水艦、11隻の旧型のおやしお型潜水艦を保有している。日本は22隻の潜水艦による水中艦隊の構築を計画している。潜水艦は最良の対潜武器とされている。
NZオークランド大学の日本防衛問題専門家は、「中国で最も注目を集めている地域防御能力は、日増しに増加する潜水艦部隊、DF-21D対艦弾道ミサイル、対艦巡航ミサイル、防空能力を強化した最新型の052D駆逐艦だ。これらの潜水艦に対応するため、日本はすでに必要な武器を整えている」と語った。日本は8月にいずもを進水させたほか、同クラスの2隻のヘリ空母を建造する計画を立てている。いずもは日本の戦後最大の戦艦で、15機のヘリを搭載できる。海上自衛隊は2009−2011年に渡り、2万トン級の第3世代ヘリ搭載駆逐艦「ひゅうが」を配備した。ひゅうがは1隻当たり11機のヘリを搭載できる。いずもとひゅうがの中心任務は対潜作戦であるが、同時に防空作戦能力を持ち、多様化された任務を遂行することが可能で、指揮・管制機能を持つ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年9月17日