対潜能力を全力で発展させる他に、日本は政策・技術面で地域防御への対応能力を全面的に強化している。キングス・カレッジ・ロンドンの日本海軍専門家のAlessio Patalano氏は、「日本が戦略面で特に注目している脅威は、すでにロシアから中国に移っている。日本は技術面で、艦隊の防空およびミサイル防衛に使用できる武器を調達している。最新のイージス艦は先進的な性能を持ち、この手の任務を遂行する上で必要になってくる」と分析した。政策面について、現在の中期防衛力整備計画、および中国対抗を目的とする「動的防衛戦略」の制定は、その重点をロシアを見据える太平洋北西部から、日本の周辺海域で活動する米国空母攻撃艦隊の支援に移している。日本は海から攻めてくるのがロシアではなく、中国だと想定している。その他にも日本は沖縄の防空部隊、および情報・偵察・監視能力を強化している。また無人機の調達と、台湾から70マイル離れた与那国島での沿岸監視基地の設立について議論している。これらは日本周辺海域の防衛と関連しているほか、中国海軍の海上コントロールの阻止、日本の海上航路の保護が可能だ。
国際管理改革センターの研究員は、「中国の地域防御戦略が、静音性のディーゼル潜水艦、対地攻撃巡航ミサイル、艦載対潜巡航・弾道ミサイル、陸から発進する軍用機、電子戦・サイバー戦によって構成されるならば、日本の地域防御戦略への対応は、これらの武器への対応を考慮しなければならない」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年9月17日