中国の弾道ミサイルはこれまで、日本が持たない優勢とされてきた。しかし先ほど初の発射に成功した固体燃料ロケット「イプシロン」は、日本の遠距離弾道ミサイルのコマになる可能性がある。専門家は、「日本メディアはこれらのロケットが遠距離弾道ミサイルに改造できる可能性について一言も触れていないが、実際には朝鮮のいかなる打ち上げ用ロケットよりも弾道ミサイルの発展に適している」と指摘した。
米ハフィントン・ポストは15日、「イプシロンは3段式の固体燃料打ち上げ用ロケットで、1段目にはH-IIAロケットの固体ブースターを採用し、2・3段目には早期のM–Vロケット固体燃料ロケットを採用しており、そのエンジン技術はすでに十分に成熟している」と報じた。専門家は、「低地球軌道の輸送能力から見ると、イプシロンはDF-5大陸間弾道ミサイルから改造された長征2号打ち上げ用ロケットよりやや小振りだが、改造の高い潜在力を秘めている」と分析した。控えめに見ても、イプシロンは1.5トン超の弾頭を世界各地に落とせる大陸間弾道ミサイルに相当する。射程距離を適度に引き下げれば、搭載される弾頭をさらに重くすることが可能で、2トンの弾頭で中国各地に攻撃できるようになる。
また日本にとって、打ち上げ用ロケットから弾道ミサイルへの改造は非常に容易なことだ。その弾道のデータを調整し、弾頭が大気圏内に入る際の防熱の問題を解決するだけで良いのだ。日本の材料科学技術は、完全にこの任務を遂行できる。他にも日本の先進的な電子技術があれば、イプシロンを弾道ミサイルに改造した場合、非常に高い精度を実現できる。複数回の発射により、その信頼性についても保証できる。平和憲法の制約を受け、日本は大陸間弾道ミサイル発展の道を公然と歩み出すことはできないが、この軍民両用ロケットは潜在的な脅威である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年9月17日