(6)冷静に観察し、落ち着いて困難に立ち向かい、我々の立場を守る。韜光養晦(目立たずに力を蓄えること)、時間を無駄にせず、永遠に覇権を追求しない。
鄧小平氏は1978年5月7日、マダガスカル民主共和国政府の経済貿易代表団と会見した際、非常に重要な問題を提起した。中国の外交政策の重要な一部をなすこととなったこの問題が「永遠に覇権を追求しない」である。
鄧小平氏は、中国の世界における位置と義務とを短い言葉ではっきりと表した。「私たちはまだ貧しい。プロレタリア国際主義の義務という面では、できることは限られており、貢献できることは少ない。『四つの近代化』(工業農業 国防科学技術の近代化)が実現し、国民経済が発展すれば、私たちが人類とりわけ第三世界に貢献できることも少しは多くなるだろう。社会主義の国家として、中国は永遠に第三世界に属し、覇権を追求することは永遠にない」