インド:原子力潜水艦の増加に意欲
インドでは国産原子力潜水艦「アリハント」の海上試運転の完了がニュースとなっている。インドメディアによると、潜水艦発射弾道ミサイル「BO-5」の発射が可能な同艦の就役後、インドは、陸海空の各環境から核弾頭ミサイルを発射する攻撃能力を持つこととなる。インドは、原子力潜水艦をさらに拡張する建造計画を打ち出している。
報道によると、インドは現在、戦略弾道ミサイル原子力潜水艦を5隻に増やし、攻撃型原子力潜水艦も6隻建造するという方針を取っている。ただこの計画はすぐに実現できるものではない。国内の造船工業では先進原子力潜水艦の建造がすぐにはできない現状で、インドは、それほど時代遅れでない原子力潜水艦をロシアから借りることで原子力潜水艦の拡充をはかるものとみられる。
インドは2012年、排水量1.2万tのアクラ型攻撃型原子力潜水艦「ニェルパ」をロシアからリースしている。今回の潜水艦隊拡充でも、2隻目となる攻撃型原子力潜水艦「アクラ1型」をロシアからリースすることとなる。インド軍は2020年までに、2隻のリースと3隻の国産によって弾道ミサイル原子力潜水艦を5隻に拡大する計画だ。アジア太平洋とインド洋で少なくとも1隻を巡航させ、戦時には敵国の軍艦の動きを要所で食い止め、空母打撃群を補助する力とする。