東南アジア諸国:小範囲にひしめく潜水艦
インドネシアは、東南アジア諸国連合で最初に潜水艦保有国となった国である。現役潜水艦は2隻にすぎないが、近年は韓国やロシアなどにたびたび発注が繰り返されている。インドネシアには、潜水艦総保有数は12隻に増やし、遠洋作戦能力を備えた地域の海洋強国となる狙いがある。
潜水艦2隻を保有するマレーシアはかつて、潜水艦発射型の対艦ミサイル「エグゾセ」の発射実験でも議論を呼んだ。マレーシア海軍はすでに、フランスとスペインが開発した潜水艦「スコルペヌ」の運用を開始している。
戦略的要地にあるシンガポールは、東南アジア最大の潜水艦隊を誇り、スウェーデン製のチャレンジャー級潜水艦4隻とさらに進んだアーチャー級AIP潜水艦2隻を保有している。これらの潜水艦の服役年数はほぼ20年から40年だが、すべてが新型に更新されている。島国であるシンガポールは、国家の安全を保障し国際的な影響力を持つ部隊を限りある資源で作らなければならず、コストパフォーマンスが最高の潜水艦が運用されている。
タイも潜水艦隊の建設に目をつけている。タイ海軍は、潜水艦2隻または3隻の購入費用を2016年予算に組み込むよう提案している。
フィリピンもタイと同様、潜水艦隊の発展を検討している。フィリピン海軍の武器系統の責任者であるCaesar Taccad少将は、タイが潜水艦の購入を予定していることを明言した。少将によると、フィリピン武装部隊は今後15年の近代化改造計画において、少なくとも3隻の潜水艦の調達が必要だと訴えている。同国の海軍は米国の半世紀前のフリゲートを主力としている程度だが、少将の示した計画によると、最初の潜水艦を2020年までに手に入れ、アジア太平洋地域での発言権拡大をはかっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年1月26日