今年は例年と異なる年だ。世界は国連創設70周年、世界反ファシズム戦争勝利70周年を迎えようとしている。国連安全保障理事会は2月23日、「国際的な平和と安全の維持:歴史を鑑として、国連憲章の趣旨と原則への揺るぎないコミットメントを再確認する」 をテーマとする公開討論会を開いた。これに続き、第69回国連総会は2月26日に、第二次大戦終戦70周年を記念し、国連創設の歴史的条件を銘記する決議を出した。この二つの70周年を記念する活動の幕が、徐々に開かれようとしている。新華網が伝えた。
この各国が共に記念するべき重要な年に、世界はこれまでの流れを引き継ぎ未来に向かう歴史的な時期を迎えている。国際情勢と世界の構造には深刻かつ複雑な変化が生じている。この際に、二つの70周年を記念することには、特殊な歴史的・現実的意義がある。
二つの70周年を記念するのは、戦争の痛ましい教訓を銘記し、第二次大戦の悲劇の再演を防ぐためだ。
70年前に終わった人類の空前絶後の災いに、世界の20億人以上の人口が巻き込まれた。日本の軍国主義者が発動した中国侵略戦争だけでも、中国の軍人・民間人から3500万人の死傷者が出た。しかし戦後70周年の今日、一部の人は未だに戦争の罪を覆し、軍国主義の魂を呼び戻す夢を見ているほどだ。これに対して、すべての平和を愛する国と人々は、強い警戒を維持しなければならない。国際社会は記念を契機とし、人類の正義と良知を守るため共に協力し、恒久の平和の信念を深く胸に刻み、子々孫々に伝えていかなければならない。
二つの70周年を記念するのは、国連憲章の趣旨と原則への揺るぎないコミットメントを守り、毅然たる態度で国連憲章を国際関係処理の「金の法則」とするためだ。
国連と国連憲章は、世界の反ファシズム戦争の苦しみの歳月の中で育まれ、第二次大戦の痛ましい経歴の上に築かれた。70年の時代の流れを経て、国連は試練を乗り越え、世界平和の維持、共同発展の実現、国際協力の促進で中心的な役割を演じた。国連憲章は今日も、依然として重要な現実的意義を持つ。国際社会は国連憲章の趣旨と原則への揺るぎないコミットメントを再確認し、多国間主義を維持し、国連及び安保理の権威を着実に守り、国際関係における非民主・不平等の現象を克服し、国際関係の準則にもとる行為を撲滅しなければならない。
二つの70周年を記念するのは、協力・ウィンウィンを中核とする新型国際関係を構築し、国際秩序のより公正で合理的な方向への秩序ある発展を促すためだ。