NYタイムズは、「中国政府のこの動きは象徴的な意義を持つ変化であり、かつ中国が今後数十年間の労働人口不足の問題に直面していることを認めた。世界銀行の最新データによると、中国の2013年の出生率は1.17で、人口交替率を下回った。人口学者は中国に対して、労働人口の不足という問題に対応するため、より大胆な措置を講じるよう呼びかけていた」と報じた。
CNNは、ウェブサイトのトップ記事(速報)で、「中国は夫婦の2人目の出産を認めると発表した。この動きは、近年緩和されていた中国の一人っ子政策を廃止する」と伝えた。
米週刊誌タイムは、「一人っ子政策を30数年間維持した後、中国は29日にこの政策を終了することを発表し、すべての夫婦に2人目の出産を認めた。中国の一人っ子政策は、すでに中国の4億人の誕生を減らしたとみられる。政策制定者は、厳格な一人っ子政策が、中国経済の発展に多大な貢献を成し遂げたと判断している」と報じた。
BBCは、「五中全会で現行の人口政策を緩和することが決まり、すべての夫婦の2人目までの出産が認められることになった。これは30数年間に渡る一人っ子政策の終了の宣言を意味する」と伝えた。BBCはロンドン大学アジア・アフリカ研究学院中国研究院副院長の劉捷玉氏の観点を引用し、「中国政府のこの発表は、予想通りだった。新たな政策は主に都市部の人口を対象としている。農村部の人口は近年、一人っ子政策の制限を受けていなかったからだ」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月30日