中途退学してから3年になるマリックさん(14)は記者に、「もう学校には通っていない。父から買い与えられた乳牛を育て、牛乳を売ることで家計を支えている。父は仕事がない。私は一家の長男として家計を支える義務がある。牛乳を売るほか、カブールの街頭で別の商品を売っている。荷物運びをやることもある。我が家の貧困を招いた最も大きな原因は戦争だ」と述べた。
マリックさんのような子供はアフガニスタンの多くの都市で見られ、心が痛む。渋滞する区間で車がゆっくり移動すると、多くの子供が窓ガラスを叩き物乞いをし、商品を販売する。さらに多くの子供が街頭で果物や商品を売り、荷物を運び、靴磨きをし、車を洗う。現地メディアの報道によると、アフガニスタンでは300万人以上の子供が働き、一家の収入を補っている。
アフガニスタンの首都カブール郊外のむき出しになった広い土地には、数百張りのテントがびっしり並んでいる。パサライさん(8)はそこで暮らしている。パサライさんの家は数カ月前に迫撃砲で攻撃され、家族1人が命を落とした。父は一家を連れてカブールに逃げ延びた。
パサライさんと家族のいるキャンプでは約800世帯が生活している。1張りのテントが1つの家庭で、その中で一家が身を寄せ合う。台所もトイレもない。彼らは「国内の難民」と呼ばれており、政府と慈善組織からの寄付によって生活している。国連児童基金の統計にょると、アフガニスタンの戦乱による「国内の難民」は300万人以上にのぼっており、うち約半数が子供だ。
中国人権研究会副会長、西南政法大学校長の付子堂氏は、「国際社会は米国のアフガニスタン侵略による人権問題を重視すべきだ。米国が発動したアフガン戦争はアフガニスタン人民に対する深刻な人権侵害で、周辺諸国の人民の人権の深刻な脅威となった。『自由』『民主主義』『人権』を口実に実際には干渉し、次々と人道主義の災いをもたらした」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年12月7日