ウクライナ情勢の緊迫後、「戦略的自主性」を唱えてきたEUは外交面の動きにより手柄を立てようとしている。ところが米国とNATOはロシアの安全の要求を突っぱね、ウクライナのNATO加入の支持に固執している。同時に戦争の脅威を何度も煽り、最終的にロシア側を完全に失望させ、協議から軍事に転向させた。EU側の外交の努力では、米露の戦略的な選択に重大な影響を及ぼせず、むしろEU側は緊張情勢のさらなるエスカレートの中で米国に追随し、対露制裁を拡大し続けるしかなくなっている。これは事実によって証明されていることだ。
同済大学ドイツ研究センターの副主任である伍慧萍氏は、「米露のウクライナをめぐる駆け引きにおいて、欧州が目下、敗者になっていることは間違いない。マクロン仏大統領とショルツ独首相は先ほどシャトル外交を展開し、欧州自身の利益に関わる問題について主導力を発揮しようとした。しかし結果的には、欧州は安全面でより米国に依存することになる。戦略的自主性の努力は大きく挫折したと言える」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月28日