欧州は米国とロシアのウクライナにおける駆け引きの前線に位置しており、ウクライナ情勢の悪化はまず欧州に衝撃を及ぼすと分析されている。
エネルギー供給のリスク
欧州のエネルギー供給はロシアに高度に依存している。データによると、EU諸国が輸入する石油の約3割、天然ガスの約4割がロシア産だ。うちオーストリア、イタリア、スロバキアによるロシア産天然ガスの輸入は、主にウクライナを経由する。ドイツとポーランドの一部の天然ガスもウクライナ経由だ。
ブリュッセル欧州世界経済研究所の報告書によると、ロシアが天然ガスの輸送をストップすれば、欧州が厳冬に見舞われる場合、EUの天然ガス備蓄が今年3月に底をつくという。エネルギーモデル転換中の欧州諸国が短期間内に代替供給源を見つけられる可能性は低い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月28日