本記事投稿まで、共同声明は排除されるロシアの銀行リストを公表していない。最終的なリストに石油・天然ガス取引の国際決済規模が大きな銀行が含まれれば、SWIFTからの排除は国際金融市場にどのような影響を及ぼすのだろうか。
アナリストは記者に、「ロシア自身の世界経済への貢献が限定的であるため、世界への輸出品は主にエネルギーと武器になっている。そのため最も中心的な影響は、世界のエネルギー価格の急騰だろう。不安定な貨幣価値により、ロシア・ルーブルの国際決済及び各国の外貨準備に占める割合が低いが、制裁措置はロシア自身の輸入に大きな影響を及ぼしうる」と述べた。
同じアナリストはまた、「事態は変化を続けている。衝突が停止しても金融制裁が続けられる可能性がある。これはロシアに持続的に影響を及ぼす。資産凍結やSWIFTからの排除といった厳しい制裁措置が次々と実施されるのは、ロシアの経済・金融を攻撃するためだ」と続けた。
ゲインキャピタルのベテランアナリストのジョー・ペリー氏は、市場は今週、各方面の事態の変化に注目すべきと注意を促した。例えば、市場は間もなく開かれるOPECプラスについて、OPECがロシアとウクライナの衝突により増産幅を予想以上に引き上げるかを観察すべきだ。また今週中にオーストラリア連邦準備銀行とカナダ中央銀行も会議を開き、最新の利上げの見通しを発表する。金融市場が変動に直面する可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月28日