新華社は9日、米国の国内外における強制労働の事実及び真相に関する報告書を発表した。米国国内の強制労働の悪影響が広がり、深刻な越境人身売買や、他国の人権侵害などの問題が生じている。
米国は強制労働と酷使被害者の出処・中継国・目的地で、合法と違法のどちらの業界にも深刻な人身売買が存在する。米国務省は、毎年域外から販売され全米で強制労働に従事する人口が毎年10万人にのぼると見積もった。米国の全50州及びコロンビア特別区が、強制労働及び人身売買を報告している。米国の「全米人身売買通報ホットライン」の統計によると、2012−19年の通報受理数が3200件超から約1万1500件に増加し、顕著な増加傾向を示している。2020年の通報受理数は1万583件、被害者は1万6658人。強制労働を中心とする現代の奴隷制は、米国のホテル、レストラン、マッサージ店、農場、建設業、家事代行業界に広く存在する。被害者の多くが新移民、児童、女性などの弱い立場のグループだ。事件の当事者の多くが心身の虐待、脅迫、侮辱などの手段で被害者をコントロールしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年8月10日