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全国人民代表大会
中華人民共和国主席
国務院
中央軍事委員会
最高人民法院
最高人民検察院
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全国人民代表大会 |
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第九期全人代および常務委員会の活動 二〇〇〇年、第九期全人代とその常務委は任期三年目に入った。この一年、全人代とその常務委は、民主、現実重視、進取の精神で中国社会主義の民主・法制度の整備を推し進めた。 国の立法権の行使は、「憲法」が全人代とその常務委に与えた最も重要な職責である。この一年、全人代とその常務委は引き続き立法活動を最も重視し、合わせて二十六件の法案を審議、そのうち十三件を採択し、二件の法律問題にかかわる決定と一件の法解釈を審議、採択し、さらに十四件の外国との条約締結を批准した。 二〇〇〇年における全人代の立法活動の主な特徴は、民主集中制の原則を真剣に貫徹し、国民の意見を広く求め、立法の民主化、科学化に努めたことである。法案に対しては三審制を堅持した。二〇〇〇年十二月、全人代常務委第十九回会議で婚姻法の改正案を審議した際には、立法法と全人代常務委の議事規定に基づき、合同グループ討議形式が採用され、それぞれの委員が意見を十分に述べた。合同グループ討議の審議状況はメディアによってさまざまな形で報道され、全人代常務委の立法活動の透明度を高め、国民がその活動を具体的に理解するのに役立った。全人代常務委はさまざまな形で、一つ一つの法案に対して各部門、各地方、各界人士の意見を聴取し、婚姻法改正案の全文を新聞紙上で発表し、広く国民の意見を求めた。そのうえで、全人代とその常務委は、もとの法律の改正と新たに制定する法律をともに重く見て、法改正作業を極めて重視する姿勢をとった。二〇〇〇年に全人代常務委で審議された改正法案は法案審議総数の約三分の二を占めた。 立法の目的は、これを執行することにある。現在、中国で効力を発している法律は二百五十余件あり、全人代常務委が毎年すべての法律の施行状況を検査するのは不可能だが、毎年いくつかの法律に焦点を当て、その施行状況を検査することはできる。その目的は「一を聞いて十を知る」ことで、すべての法律の施行の徹底性を促すことである。二〇〇〇年、全人代常務委は、郷鎮企業法、土地管理法、都市居民委員会組織法、刑事訴訟法に照準をあて、その執行状況に対して検査を行った。 二〇〇〇年、全人代常務委は、国の当面の中心的任務と国民が等しく関心を寄せる問題をめぐって、関連部門の活動報告を聴取、審議し、その進展状況を把握し、それらの活動を関連部門が成しとげるよう監督した。またこれと前後して、文化市場の管理状況、WTO加盟の進展状況、科学・教育による国家振興戦略の活動状況、西部大開発戦略実施の活動状況、長江・黄河流域整備状況、長期国債投資の使用状況などに関する国務院の特別報告などを聴取した。 全人代常務委員会委員の職務遂行能力は、日に日に高まっている。李鵬委員長の唱道のもと、全人代常務委が二カ月に一度行ってきた法制講座はすでに制度化され、ここ三年で十八回の講座を開催してきた。第九期全人代常務委は、法制講座を三十回開催した。この一年、全人代常務委は、全人代の制度、活動、部門に関連する法律制度の講座を開催してきた経験の上に立ち、年間の具体的な立法活動と結びつけ、関連する重要事項を決めて関連講座を企画した。たとえば、婚姻法改正の必要性に沿って、婚姻法制度の講座を開催したり、中国のWTO加盟に関連する立法活動を順調に行うため、WTOと中国の立法活動に関する講座を開催するなどした。法制講座の開催を通じて、全人代常務委委員の職務遂行能力は高まり、全人代常務委の活動を促進すると同時に、地方の人民代表に手本を示すという効果もあった。
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