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趙啓正氏 中国の発展パターンをいかに見るか
発信時間: 2009-11-24 | チャイナネット

中国人民外交学会による中欧戦略パートナー関係に関するシンポジウムが北京で開催され、全国政治協商会議外事委員会の趙啓正主任は「中国の発展パターンをいかに見るか」というテーマで講演を行った。主な内容は次の通り。

 

「北京コンセンサス」

中国は今年、建国60周年を迎え、改革開放も30年にわたって実施されてきた。中国人は今この時期に、真剣にこの段階の歴史を回顧し、経験や直面している困難を総括して、中国社会の発展を保持し改善し続けることが大切である。

国際社会もこの数年、中国の発展の道、特にこの30年の発展の道について広く取り上げているが、最初に登場したのが、米国の中国問題の専門家であるジョシュア・クーパー・ラモ氏が長年の観察と研究によって出した「北京コンセンサス(The Beijing Consensus)」だ。

ラモ氏は、中国の発展パターンは、中国の国情と社会のニーズに適合した公正で質の高い成長にふさわしい発展の道だと考えており、この発展パターンを「北京コンセンサス」として、①刻苦勉励して積極的にイノベーションと大胆な実験を実践する、②国家主権と利益をあくまでも守る、③順を追ってしだいに進み、能力を蓄えるという、主に3つの面に総括している。その中でイノベーションと実験は「北京コンセンサス」の「魂」ともいえる部分であり、問題の解決は事情によって異なり、円滑に対応して、統一の基準を求めないことを強調している。

それ以降は「北京コンセンサス」を「中国パターン」として、様々な角度から「中国パターン」を定義し論評する文章や著書が登場した。こうした「中国パターン」に関する解釈はそれぞれ異なり、論評も千差万別である。その多くは客観的だが、中には非常にイデオロギー的で中国脅威論のような論調もあって、「中国モデル」の輸出をとても警戒している。しかし実際、「北京コンセンサス」は北京が打ち出したものではなく、「中国パターン」も中国が示したものでもない。

 

21世紀は中国の世紀?

「パターン」という言葉はモデルという意味があるが、中国はそういう意味では使っていない。そのため私は「中国パターン」の言葉を非常に用心して使い、「中国のケース」という意味で中国の発展を説明している。「中国のケース」はこの60年、とりわけ改革開放が実施されたこの30年の中国社会の発展に関する考えや政策、実践、成果、存在する問題を総括しており、発展中で進行中の事例を強調する必要がある。

「中国のケース」についての最も簡単な叙述は、社会主義の基本制度と市場経済を結びつけたもので、少なくとも以下の内容を含む。

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