中国株式市場のバブル化問題について、上海証券報はこのほど、復旦大学世界経済研究所の華民所による評論を掲載した。
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数年来、世界のほとんどの株式市場で株価急騰が起きた。特に中国やインドのような新興市場における上げ幅は驚くべきもので、株式バブル論とその崩壊論が声高に叫ばれるようになった。しかし、われわれが見るに、単純に市場に責任を問うのは不合理で、当然ながら意味がない。なぜならば、市場は自ら発展するものであるから、バブルが発生した後でいかに対処するかが鍵となる。当然株式バブルをコントロールする正確な方法を探り、株価バブルが形成される仕組みと意味を明確にしておく必要がある。
国際的な経験からみて、株価バブルは市場の需要が供給を上回り、株価が経済や企業ファンダメンタルズ(基礎的条件)からかい離し、急速に上昇することで発生する。こうした定義が理解できれば、次の質問は、「バブルを引き起こす需要はどのようにして生まれるのか」ということになる。この点については、第一に過剰流動性による受け身的な買い、第二に、楽観的予測に基づく積極的な買いという2つの側面がある。