リスク高まる中国株式市場にどう対応すべきか?

人民网  |  2007-11-08

リスク高まる中国株式市場にどう対応すべきか?。

タグ:リスク 中国株式市場 

発信時間:2007-11-08 17:13:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ここでいう供給創出とは以下の2つの意味を含んでいる。

第一に、過剰流動性問題が短期間では状況を変えられないならば、流動性のコントロールや株式市場への資金流入を制限するよりも、投資ルートや投資商品の多様化を図るほうが望ましい。このためには、政府による規制緩和が必要だ。なぜなら、いかなるタイプの金融革新も本質的にはすべて市場行為であり、政府行為ではないからだ。例えば、政府が市場リスクの高い金融投資商品をつくれば、政府はリスクを背負わなければならない。もしリスク投資商品のリスクを政府が負うならば、政府がリスクを担保することになる。投資家はリスクコストが低いため、過度の投資、甚だしくは投機を行い、社会全体で金融リスクが蓄積される。ゆえに合理的なのは政府が規制を緩和し、市場が金融革新を進め、投資家が自分で投資リスクの分散に責任を持つことだ。政府が市場から手を引いてこそ、公正に市場に対する管理、監督を行う職責を担うことができ、市場リスクも政府の管理、監督によりうまくコントロールできる。

第二に、先に分析したように、楽観的な予測に基づく積極的な株式投資は、一種の投資シグナルだ。こうしたシグナルは非常に有用なものだ。市場はこれを十分に活用すべきで、みだりに抑制すべきではない。こうした積極的な投資により引き起こされた株式バブルを解消する方法はただ一つしかない。それはコーポレート・ガバナンス(企業統治)強化と企業経営幹部の報酬システムの改革だ。株式保有による奨励方法を通じ、多くの企業家が会社の利益を増やすための投資や刷新の取り組みを積極的に展開することで、バブル解消の目的が達成される。さもないと、有用な情報は瞬く間にに消え去り、企業は投資機会を失い、経済も成長空間を失う。

これまで見てきたように、現在の中国はすべてが発展途上にあり、株式市場にバブルが出現するのは悪いことではない。われわれが適切に処理すれば、株式バブルは市場改革、金融革新、コーポレート・ガバナンスの改革を促す。もしこのような見方が理に適っているならば、現在の政策は調整が必要だ。すなわち、需要管理中心の政策から供給管理と革新中心の政策へと転換する必要がある。

 

「人民網日本語版」 2007年11月8日

 

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