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循環型経済、村を豊かにする
発信時間: 2007-12-03 | チャイナネット

総合利用で良性循環

後倉村のメタンガス・ステーションは、二人で管理できる。これで全村の燃料をまかなっている

 大きな肉牛の飼育と食肉処理場からは、大量の牛の糞便と廃水が出る。それによって環境汚染を引き起こさないのだろうか。

 この会社は、創設の時から、循環式の経済モデルを打ち立てていた。良性の産業の鎖をつくり、その鎖の輪と輪が結びついて総合的に利用されるため、経済的な効果と利益を高めるだけではなく、汚染も減少した。

 まず会社は、600万元を投資してメタンガスの池をつくった。この池に、毎日に生じる75トンの牛の糞便と百トンの廃水を注ぐ。発酵して生じるメタンガスは、梁錐村と付近の九つの村の農家に炊事用として無料で提供されるほか、メタンガスで発電し、食肉処理場とその冷蔵庫の電力として供給される。

 北方の冬は寒く、メタンガス池の発酵が難しいという問題に対して、会社はとくに超熱伝導設備をメタンガス池に据え付けて、寒い冬にも平常通りメタンガスを供給できるようにした。

 メタンガス池の中の液体は、非常によい肥料となる。農作物にそれを吹きつければ虫を防げるので、農薬を使わないで済む。メタンガス池の沈んだ澱も有機肥料となり、それを使ってキノコを栽培している。そしてキノコの培養に使った滓はミミズの好物である。

 会社には300ムーのミミズの養殖基地があり、日本から導入された「大平2号」というミミズを養殖している。農家は、ミミズの養殖基地の管理を請け負い、除草したり、天候が乾燥しているときは水をまく。一ムーで毎年、4トンほどの活きたミミズが生産され、日本へ輸出されて、トン当たり2万元で売れている。

 ミミズは蛋白質を多く含んでいるので、薬品をつくったり、牛や豚、鶏、魚などの飼料の添加剤としても用いられる。土のようなミミズの糞便は加工されて、年産3万トンの活性複合肥料のミミズコンポストになり、ゴルフ場の芝生や高級な花卉、ジャガイモの良い肥料として用いられている。

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