弱気市場の短期転換なし
――過去5ヶ月間に、比較的小幅の反発が二度あり、指数は4千ポイントを超えた。
これは市場の調整作用だ。市場は直線的に動くものではなく、回復上昇の可能性があるものだが、上昇傾向を持続させることは難しい。弱気市場の出現には多くの要因があるため、バブル崩壊後の今、短期的に弱気市場の局面を転換させることはほとんど不可能だ。過去を振り返ってもそうした事態が出現したことはない。中国の株式投資家は今苦しんでおり、市場のこれほどの暴落は完全に予想外だったとして、早急に転換点が訪れることを期待しているが、こうした考え方は実際には理性的でない。今日の暴落は原点に戻るプロセスではあるが、市場が過去の高水準に再び達することはほとんど不可能だ。
――2006年と2007年のバブルの主要因は何か。政府の政策が果たした役割は何か。
中国は対外貿易で成功し、そのため大量の貿易黒字が発生し、そこで資金面でのバブルの条件が整った。だが実際のバブルの形成には、その他の多くの要因がかかわっている。重要な要因として、このたびの株式投資ブームの主役は90年代に働き始めた世代で、彼らは弱気市場を知らず、株で損をしたことがない人たちだということが挙げられる。また政府が躊躇したということも、もう一つの要因だ。
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