次の強気市場は緩やか

――話題を戻すと、昨年と一昨年は市場が高騰し、今年は暴落している。証監会は直接的な責任があると考えるか。

昨年のバブル出現には多くの要因があるが、政治的にも一定の要因があった。中国では現在人々が唯一の目標に、すなわち金儲けに向かっている。全国民が金を儲けることは不可能で、経済学の常道にも反しており、これこそまさにバブルをもたらした最も根本的な原因だ。このような方向性のパワーは今後10～20年間はなくならないだろう。政府は市場との境界線をはっきりさせるべきだ。監督管理機関としての自覚をもち、市場にはやりたいようにやらせ、金儲けに走らず、損失を引き受けないことだ。

――2010年に新たな強気市場に入るとして、この強気市場はこれまでの強気市場に比べてどのような違いがあるか。

新たな強気市場は過去の市場のように1年で倍に値上がりするというようなものにはならず、緩やかに成長するものとなるだろう。新市場の長所は比較的長く継続することにあり、これが過去の強気市場との重要な違いだ。2015年や2016年になって初めて、昨年のような下落傾向が再び出現することになるだろう。