吉利総裁 ボルボ買収に成功したのはなぜか

吉利総裁 ボルボ買収に成功したのはなぜか。 中国の吉利自動車は2日、米フォードからボルボの買収を完了した。しかし吉利あるいは中国にとってこの買収は、法律上のスタートにすぎない。李書福氏がなぜボルボを買収しなければならなかったのか、ボルボは吉利の何を気に入ったのだろうか。中国は金銭を払うことで自らのボルボを複製することができるのだろうか…

タグ: 吉利 ボルボ 李書福

発信時間: 2010-08-05 10:39:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

次はどのようにして中国人自身の核心的競争力に変えるかだが、それには必ずボルボの現地化生産が必要だと私は考えている。そうしなければ単純な戦略的な投資にすぎない。現地で生産することで、技術研究や開発に携わる人たちのレベルが向上し、自動車部品企業を育成できる。しかしボルボの技術は確かに最先端で、衝突で死亡する人をゼロにする安全システムや、ゼロエミッション車を研究している。こうした技術を吸収するには吉利だけでは無理で、国の力が必要だ。例えばボルボの中国での生産基地の配置は、国が総合的に考えるべきだろう。

吉利はボルボの「兄弟」になった。将来はボルボの技術を少しは利用することも考えているが、吉利は大衆車のため、世界先端レベルの技術は多く必要としない。だがボルボの技術上の優勢は維持しなければならないだろう。

――吉利の年間の収益ではボルボの従業員さえも養うことができない。吉利が倒れるという可能性もあるわけだが、今回の買収は、逃げ道のない大博打のようには考えていないのか。

ボルボ買収は私の長年の夢だった。しかし現実もこの一歩に踏み込むよう追い込んだ。中国の自動車産業の競争は非常に激しく、早急に産業内分業がかなり高いレベルで進展しないと、遅かれ早かれ望みはない。そのため吉利が生存したいと思っているのであれば、海外買収しか方法はない。資本を時間と換えれば生き残る望みはまだある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月5日

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