次はどのようにして中国人自身の核心的競争力に変えるかだが、それには必ずボルボの現地化生産が必要だと私は考えている。そうしなければ単純な戦略的な投資にすぎない。現地で生産することで、技術研究や開発に携わる人たちのレベルが向上し、自動車部品企業を育成できる。しかしボルボの技術は確かに最先端で、衝突で死亡する人をゼロにする安全システムや、ゼロエミッション車を研究している。こうした技術を吸収するには吉利だけでは無理で、国の力が必要だ。例えばボルボの中国での生産基地の配置は、国が総合的に考えるべきだろう。
吉利はボルボの「兄弟」になった。将来はボルボの技術を少しは利用することも考えているが、吉利は大衆車のため、世界先端レベルの技術は多く必要としない。だがボルボの技術上の優勢は維持しなければならないだろう。
――吉利の年間の収益ではボルボの従業員さえも養うことができない。吉利が倒れるという可能性もあるわけだが、今回の買収は、逃げ道のない大博打のようには考えていないのか。
ボルボ買収は私の長年の夢だった。しかし現実もこの一歩に踏み込むよう追い込んだ。中国の自動車産業の競争は非常に激しく、早急に産業内分業がかなり高いレベルで進展しないと、遅かれ早かれ望みはない。そのため吉利が生存したいと思っているのであれば、海外買収しか方法はない。資本を時間と換えれば生き残る望みはまだある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月5日