「レアアース王国」に発言権がないのはなぜか

「レアアース王国」に発言権がないのはなぜか。

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発信時間: 2010-08-12 10:40:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

内蒙古自治区包頭稀土高新技術産業開発区管理委員会の安四虎・主任補佐によると、世間で注目されている「レアアースの価格決定権」と業界内で重視されている「レアアースの発言権」の概念はまったく異なる。発言権とは一種の掌握・コントロール能力で、産業の上下流の全体をコントロールする力である。原料があって、技術があって、市場があってやっと世界のレアアース市場で発言権を持つことができる。中国が使用する技術には優位性がないため、自身の技術の発展に力を入れ、産業チェーンの欠点を補うというのが現状だ。

「中国は長期にわたって、高品質のレアアース資源を低価格で世界に供給し、中国は環境汚染の代価を支払っただけでなく、中国企業は資金不足により応用技術の面で世界のその他の国に遅れてしまっている」と、五砿(北京)レアアース研究院のある専門家は長期にわたるレアアースの戦略を振り返る。

現在の産業構造において、中国は依然として原材料を安価で提供するサプライヤーにすぎない。欧米の工場は中国から輸入したレアアースを分離しハイテク製品を精製し、それを中国に輸出し、付加価値は数倍から数十倍にまで拡大している。

安四虎氏は、「中国はレアアース大国で、生産量と消費量は世界一だが、レアアース強国ではない。中国には高利益である応用部分が欠けており、必要なのは先進的な応用技術である。一次産品の付加価値は低く、儲からない。また環境の埋め合わせをする能力もない」と話す。

工業情報化部原材料司の王彩鳳副監視員によると、中国のレアアース産業は4つの面で積極的に努力し、長期的に持続可能な発展の道を模索する必要があるという。1つ目は完備された法体制を構築し、産業の発展に関する長期計画を作成する。2つ目は集約化の道を歩むことは大勢の赴くところである。3つ目は科学技術イノベーションに頼ることは産業のレベルアップ・発展の長期的な任務である。4つ目は省エネ・排出削減はレアアース産業の発展要求に関わってくる。

「力を結集しコア技術を開発し、独自の知的財産権の産業化を進める。産業構造の調整、省エネ政策を通してレアアース産業の省エネ・排出削減を推し進め、レアアース工業の持続可能な発展を実現する必要がある。これは現代のレアアース産業の体系を構築し、レアアース応用の産業チェーンを豊富にし、改善するための長期的かつ非常に困難な任務である」と、王彩鳳氏は述べる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月12日

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