中国語版の「フォーブス」誌が14日に発表した「中国家族企業調査」では、この3年間に上場した家族企業の収益力と成長速度は、上場した国有企業をはるかに上回っていることが分かった。しかし中国の民間企業はまだ創業者が経営しており、後継者が引き続き発展させていけるかどうかはまだ分からない。
統計データによると、昨年6月末頃に上海と深センの株式市場に上場した家族企業は、民間企業の36.2%を占める305社だった。上場した家族企業の時価総額は1兆4657億元(約18兆円)で、上海と深センの株式市場の7%に相当する。
創業者の年齢は、1940年代から50年代生まれが60%以上を占め、その子供たちは70年代生まれが47%と最も多く、60年代は30%、80年代は20%だった。そのため70年代生まれの子供たちが二代目の主力だ。
上場した家族企業の中には、夫婦で設立した企業が10社、兄弟による企業は133社だった。「フォーブス」誌は、民間企業が創業当初に支持を得られるのは、ほぼ同じ年齢で互いに信頼しあう夫婦や兄弟であるとしている。
中国の家族企業は小さな工場から成長してきたが、収益力や成長のスピードに関しては他の企業をはるかに上回る。調査結果によると、上場した家族企業のここ3年間の売上げ増加率は17.24%で、上場した国有企業の同期の増加率はわずか7.04%。収益力から見ると、家族企業の3年間の平均の純利益率は12.53%で、国有企業はわずか2.85%だった。
企業の後継者について65.8%の企業家たちは、自分の子供たちに企業を受け継いでほしいと願っている。中国語版「フォーブス」誌編集長の周健工氏は、中国の民間企業は創業者が一代で大きくしてきたが、三代目まで豊かで家業が永遠に栄えるというところにまではまだいたっていないと指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月15日